マイナー競技は背負っている.
arai, 2004.08.28 14:40 [ Column : sport ]
「(日本勢のメダルラッシュが続いて)私達も,という気持ちはあった.ここでメダルが取れれば,一気に知名度が上がりメジャーになれたのに」(庭田清美 女子トライアスロン代表 8月26日朝日新聞朝刊より)
8月25日,ブリアグメニ・センター会場にて女子トライアスロン競技が行われていた.皆さまはご存知だったであろうか?日本人選手の結果は,関根明子(NTT東日本・NTT西日本)12位,庭田清美(アシックス・ザバス)14位,中西真知子(NTT東日本・NTT西日本)20位であった.
日本オリンピック委員会(JOC)は今回のアテネ五輪に総勢312人の大選手団を送り込んだ.その中にはもちろん,おなじみの野球,サッカー,柔道,水泳に陸上競技の選手達も含まれる.一方で,誰も知らないあんな競技の選手達やこんな競技の選手達も含まれている.誰にとってもおなじみのメジャー競技の様子は,民放各局でどんどん放送される.歓喜の雄叫びはもちろん,悲しみの涙ですら視聴率につながる.しかしその陰で,マイナー競技の選手達は,誰にも気付かれずに粛々と競技を終え,誰にも気付かれずに粛々と帰ってくる.勝利者は良い.負け犬の遠吠えなんて,それこそ犬にくれてやれ.
トライアスロンはまだ恵まれている競技である.8月25日の試合当日には,NHK総合でLIVE放送をしていただき,BS1で再放送もしていただいた.しかし前回のシドニー五輪と今回の結果では,次の北京五輪でも解説の山本光宏の声が聞けるとは限らない.
試合後のプレスインタビューには,その日の体調,レース展開への反省,簡単な感想を述べるのが一般的である.ただ長きにわたってトライアスロンを支えてきたベテランの発言は違った.彼女は背負っていた.
マイナー競技の選手のみなさん!
ゴールのその先の,TVのスタジオインタビューまで駆け抜けて!!
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