「1リーグのなぜ」
nakamura, 2004.09.06 00:35 [ Column : sport ]
現在、日本のプロ野球界では1リーグ制に関して問題となっている。選手会側もストライキをほのめかしている。今回はどうして1リーグではいけないのかについて少しお話しようと思う。
まず、どうして1リーグ制だとダメなのか。1リーグ制のデメリットについて何点かあげる。
1、日本シリーズがなくなる。プレーオフ制度にしても
2、消化試合が多くなり、観客数が伸びるとは思えない。
(10位と9位の試合を見に行く人はいない)
3、オールスターがなくなる。東西対抗では真剣味がない
というのが大きな柱といえるだろう。
1リーグ制にすると巨人VS西武のような人気チームどうしの対決が見られるという人がいるが、それは2リーグでも可能である。大リーグでもシーズン中のア・リーグとナ・リーグの交流公式戦が数年前から行われている。
このように1リーグ制にはメリットがないのにも関わらずどうしてオーナーたちは1リーグ制を支持するのだろうか。
それは経営に問題がある。パリーグの球団は2つも合併しなければならないほど経済的に厳しい。そこで巨人がもつ放映権などを利用したいのだ。事実パリーグは民放で放送されることがほとんどなく、放映料が少ない。それに比べて巨人は毎試合放送されるため、視聴率は低下しているものの放映料で稼げているのだ。パリーグはそういう面でセリーグの他のチームが巨人に依存していたように、自分達も依存したいのだ。
日本のプロ野球のオーナーは残念ながら野球に関して正直無知だ。ただの野球好きな金持ちといってもいいかもしれない。巨人の選手の獲得の内容がそれを物語っている。ここ数年安定した成績をのこしているオークランドアスレチックスやボストンレッドソックスのオーナーは選手の取り方が実にうまい。日本の場合は知名度や単純な数字に惑わされ、獲得後に活躍しないということが多々ある。
先程の2チームはそういうことだけではなく、打者では出塁率や三振しない率、得点圏打率、投手では四死球率や投球のストライク率などのデータと統計学を駆使し、決してタイトルとならない要素に基準をおく。何気にこういう成績が安定している選手はシーズンを通した好不調の波がなかったり、試合に勝つという要素には必要だったりするのだ。
さて、近鉄の選手会がストライキをすると宣言したそうだが、これは絶対にやってはならないと思う。先月のテレビ朝日の「朝まで生テレビ」で江本孟紀氏が「ストライキをやっても日本の場合は野球ファンが離れることはない」といっていたが、自分はまったくそう思わない。94年の大リーグの悲劇を知っているからだ。その悲劇については次回詳しく説明するとして、心からストライキをしないことを祈るばかりだ。
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