コミッショナーの意義と今後の展開
nakamura, 2004.09.19 01:14 [ Column : sport ]
ついに17日付けで18日、19日のストライキが決定した。ストライキに関してはすでに2回書いたので本当は今回違うネタを考えたのだが、やっぱり今回もこのストライキ問題に関するエントリーにしようと思う。「1リーグ制のデメリット」「ストライキのデメリット」については述べたので、今回は「コミッショナーの意義と今後の展開」についてお話したいと思う。
過去2回の記事で散々ストライキをするべきではないといってきたが今回の記者会見や一連の報道をみて少し考えが変わった。
まず、経営者側があまり歩みよろうとしていない姿勢が強く伺えた。会見時に古田選手会長がはっきりと自分の言葉で話していたのに対し、瀬戸山代表はなんと原稿をただ棒読み。このことからも経営者側が選手会側の意見を取り入れる姿勢があまりないことを物語っている。会見上でも記者陣の質問に「誠心誠意」とか「最大限の」などのなんともはっきりしない受け答えが続き、記者も「いってることが違うじゃないか!」といった、呆れている様子だ。
そもそもこのようなストライキの時に一番権力があるのはコミッショナーであるのだ。これは日本野球規則にも記されている。しかしながら今回の1件はもちろん、普段実権を握っていたのはコミッショナーではなく、渡辺恒夫読売巨人軍オーナーなのだ。その点は先日のNHKのクローズアップ現代でもキャスターに直接それを指摘さていた。それなのに今回ストライキが起きてしまった責任をとって辞任をするなんて責任転嫁もいいところではないだろうか。悪魔で最高権力を持つとされるコミッショナーがいない状況下で公平な話し合いなどできるだろうか。公平な立場の者がいないで客観的な意見をいう者がいるのではないか。力が実際にないのはすでにわかっていたことだし、誰もがこのような事態は予測できていなかったのだから、責任を取るとか取らないとかではなく、全体でこの問題を解決しようという姿勢が必要なのではないだろうか。
このように経営者側には不透明な部分が多く、結局先週交わした約束もお互いの中で見解の相違が生じてしまっている。これでは選手会が納得して妥協案を受け入れることは用意ではないのも無理はない。
17日の深夜のスポーツ番組では当然のことながらこのことがニュースになり、古田選手会長も多くの番組に出演していた。偶然ながら、番組中に泣いてる姿も目撃した。
今回、アメリカと違ってストライキのファンへの影響が少ないのは、日本のスポーツ界で一番人気があるのは野球だからである。アメリカの場合は4大スポーツというぐらい人気が拮抗しているが、日本はここ数年サッカーが流行っている程度で野球ほどの人気をもつスポーツがない。また、選手会側も本人達の利益よりもファンや球界のことを考えているというのが伝わってくるので、ファンのストライキへの支持率がものすごく高い。
しかしながら、このことは来週までに結果をださないと全てが水の泡になってしまう。「ストライキ」という切り札を使ってしまった以上、これからの話し合いはさらに困難になると思われる。土日の被害総額は31億ともいわれている。経営者側は損害賠償を請求するとまで宣言している。さすがにファンも2週連続では我慢してはいないだろう。
来週までにストを解除できる方向へもっていき、来シーズンからはこのストライキを支持したファンが納得できるような結果をだせないことには、アメリカと同じようなファンの「野球離れ」が現実味を帯びてくることになるだろう。そうならないように古田選手会長にお互いの歩み寄りをなんとか実現して欲しいものだ。
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