メトロユーザーは世界に通用す
taromatsumura, 2005.04.04 13:55 [ Today : metro ]
さてトーキョーの主要な移動手段はJR線ももちろんだが、地下鉄がなくなったら相当な不便を被ることになってしまうんじゃないだろうか。そのくらいトーキョーライフは地下鉄に依存することが多い。裏を返せば、地下鉄を上手く乗りこなすことで、快適なトーキョーライフを送ることが出来ると言うことでもある。電車に上手く乗りこなすなんて、と思うかもしれないが、侮るなかれ。
というのも、トーキョーの地下鉄はこれがまた複雑怪奇だ。いくら色分けしたって路線記号と駅番号を振ったって、構造がとにかくわかりにくいんだから仕方がない。生まれながらにしてトーキョーで育っているから生活の範囲内の地下鉄には明るくなるかもしれないが、ちょっと生活圏を外れて普段使わないような地下鉄は真っ暗、正にトンネルの中なのだ。
僕が思うに、トーキョーの地下鉄に乗りこなしている人であれば、ニューヨークへ行ってもパリに行ってもロンドンに行ったって大丈夫なんじゃないかと思う。もちろん言語や表記の違いを乗り越える必要はあるだろう。ただその壁さえ乗り越えて理解しさえすれば、異国の地下鉄はスイスイ乗りこなすことが出来るようになるんじゃないかと思う。
例えばニューヨークのサブウエイ。これは僕にとってはとてもわかりやすかった。ニューヨークシティで埋まっているマンハッタン島は、島の形が極端なほど縦長になっている。その縦長な島の中を街路が碁盤の目に走っているのだ。だいぶ簡単に言いすぎたけれども、大体そんなところだ。それに比べてトーキョーを同じように言い表すのはちょっとムリですよね。このあたりからも複雑怪奇さに察しがつくと思うんだけれど。
ニューヨークのサブウエイも、その整然と並んだ街路に準ずる形で走っている。ニューヨークシティでは南北に走る街路をアヴェニュー、東西に走る街路をストリートと呼んでいるが、サブウエイは基本的にアヴェニュー沿いに走っていて、駅の名前はだいたいストリートで付けられている。マンハッタンの地図が頭になくても、行きたいところの住所さえ分かっていれば、何となくでも目的地に接近することが出来るわけだ。
行き先表示だってシンプルだ。数字で表された路線名で、uptown(北行き)かdowntown(南行き)かを選んで乗れば良いだけなのだ。ニューヨークシティがあるマンハッタン島の地理的な条件と、シンプルな表記がわかりやすいサブウエイを作り出しているとでも言うべきだろうか。
さてトーキョーではそう言うわけにはいかない。ニューヨークではアヴェニューという大通りの下を地下鉄が走っているからわかりやすいと言ったけれど、トーキョーだって詳しく見ていくと、青山通り・六本木通り、靖国通り、甲州街道・新宿通りなど、太い通りの下をメトロが走っていることが多い。しかし、である。その大通りが決して整然と並んでいるわけではない上、大通りの名前と路線名だってバラバラだ。
全ての街道の起点がお江戸日本橋だったことはよくご存じだと思うが、トーキョーを走る街道こそが、日本橋に向かって走っているのだ。例えば国道1号線(東海道)と国道20号線(甲州街道)は、皇居のお堀の当たりで内堀通り、終点国道246号線(青山通り)ドッキングしてダブルネーム、トリプルネームで日本橋を目指す。
これらの道の下には当然のように地下鉄が走っており、だから霞ヶ関、日比谷、銀座や大手町、九段下、神保町界隈が地下鉄駅の密集地になっているということにもなる。トーキョーの中心だからと言う理由と、地下鉄路線が集まっているという理由から、官庁街、オフィス街、繁華街になっているのも頷けるだろう。
だから、トーキョーの地下鉄ユーザーは胸を張っても良いと思う。慣れてるから気にしない、と思うかもしれないけれど、トーキョーに住んでいながら地下鉄駅から地下鉄駅への移動の時に、当たり前のようにケータイで路線を調べている瞬間、やっぱりトーキョーの地下鉄はわかりにくいんだな、と気付かされるのであるから。
・MTA NYC Transit: Subway Service Information
・東京メトロ: メトロネットワーク(詳細版)- PDF
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