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ナイアガラ・フォールズ

taromatsumura, 2006.07.13 23:30 [ Column : ]

Niagara Falls / Canada Falls #07

 日本で滝というと、険しい山の奥、河川の源流に近いところへ行ってみるイメージが強い。だから小降りだけれども、その細く激しく落ちていく水の筋に美学を感じ、ちょっとずつ放出されるマイナスイオンの流れを感じるという楽しみ方が適当じゃないかと思う。けれども一度は、幅500mを超えるようなダイナミックな滝を見てみたい、と思っていた。そこで訪れたのが、ナイアガラの滝である。

 ナイアガラの滝に関して、いくつか勘違いしていることがあった。滝が2つあること。ちょうどアメリカとカナダの国境線を担っている川にあるため、アメリカ滝とカナダ滝の2つが存在していて、馬蹄炊きと呼ばれている方はカナダ滝だったと言うこと。そしてアメリカ側に関しては、なんとニューヨーク州だったということだ。

 ニューヨークというとマンハッタンとその周辺のイメージが強いけれど、地図を見るとこの州は、何とも北西方向に向かって広くなっている巨大な州で、カナダとの国境にも接している州だったのだ。むしろマンハッタンが申し訳程度にニューヨーク州に入れてもらっているような雰囲気。アメリカ人に聞いても「へー、そうなんだ」と言われて困惑しちゃうんだけれども。

 マンハッタンからケネディ空港で飛行機に乗って、バッファロー空港へ飛ぶ。ここからバスで1時間走るとアメリカ側のナイアガラ市に入り、国境の橋を渡ってカナダ側のナイアガラ市に入る。するとちょっとがっかりした風景が広がる。日本の他機のイメージのせいなんだけれど、滝は険しい山奥にあるイメージがあったのに、カナダ側のナイアガラ市はリゾートになっていて、ホテルやカジノが建ち並び、とても険しい山奥とはほど遠い場所だったのだ。ちなみにアメリカ側のナイアガラ市は滝が見えないので鳴かず飛ばずの静けさです。

 しかしナイアガラの滝壺を巡る「霧の乙女号」に乗船すると、その残念な気持ちも吹き飛ぶ。やっぱりすごい迫力なのだ。落差50m、幅600m近いカナダ滝に囲まれると、激しい夕立に見舞われたように四方から水しぶきが飛んでくる。後で上から滝を見たときに気づいたけれど、その水しぶきで虹が出ていたようだ。そんなことは船に乗っている限りはわからない。この水のパワーで、今でも滝は毎年3cmずつ後退しているそうだ。

 滝の迫力を感じた後で、ツアーは土産物屋に向かう。これもかなりがっかりしてしまった。日本人のおばちゃんたちが、カナダの名産品を、日本風に進めてくるのだ。険しい山奥じゃなかったところからせっかくプラスに転じたのに、おばちゃんたちでまた滝壺に沈められた気分。初めての人はツアーじゃないとわからないかもしれないけれど、もし旅慣れた方だったら、バッファロー空港からレンタカーで行くことをおすすめします。

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