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出前放棄

taromatsumura, 2009.08.30 17:40 [ Today : ]

青山一丁目駅(東京)

 8月1日に、Twitterに端を発した一声ゴミ拾いの活動があった。大学生が声かけをして、多くの人がゴミ拾いに参加していた。ここで気づくことは、いかに僕らは多くのモノを見落として生きているんだろう、と言うことである。

 普段、あまり地面ばかり見て歩いているのもネガティブな気分になって来ちゃうから避けたい行動だけれど、上を向いていてもいろいろなことに気づく。空の様子、雲の感じ、看板の並びなんかは、ふと歩くとすぐに何か気づくことがあるんじゃないだろうかと思う。一方、下を歩いていると、もちろんゴミの多さにも驚かされるが、時々とんでもないモノが落ちていたりもする。

 例えば、青山一丁目に落ちていた、出前バイクについてる出前機とか。

 出前機を間近でゆっくり観察したことはなかったんだけれど、これはまた、なかなか複雑な構造をしていますね。二輪バイクなら必ず曲がる時に傾くが、その方向きを吸収しつつ、汁物もこぼれないように振動を緩やかにするスプリング構造は、時々テレビのコマーシャルで見かける免震構造みたいでもある。

 たいてい幌がかかっていて、出前の積載物は見えなかったり、風雨から守られたりしているけれど、捨てられている出前機はお盆や幌などは全てはぎ取られている。ちょうど追いはぎにあったかのようだ。それ以上に、おそらくカブであろう、肝心のバイクも見あたらない。いったいこの出前機に何が起きたのだろうか。

 バイクが盗まれたか、お店が出前をやめて置き場所に困った、と言うあたりがオーソドックスなところだと思うけれど、出前中の青年が出前を放棄して逃げ出した、なんてことがあったらどうしよう。

 「うどん派のオレは、もう天ぷらそばなんて届けたくないんだ」とか、「大嫌いな餃子をこれ以上背負い込みたくない」とか。その理由は背中に担ぐ食べ物が原因だったのか、届けた先でこっぴどく文句を言われた、とか。いずれにしても、届かぬ出前が発生していないことを勝手に祈るばかりである。

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